理事長挨拶

理事長

大島 弓子

 2022年の年頭にあたり、本学会の理事長としてご挨拶いたします。
 2020年から続くCOVID-19パンデミックは、また新たな変異株に対処することとなり、気の抜けない新年を迎えています。この状況は、2020年初頭から始まり、もう2年が過ぎようとしています。
 このパンデミックは看護学教育にも大きな影響を与え、実習や講義・演習等、教育方法の変革を余儀なくされ、それらの利点も課題も見え始めてきました。さらに学生にとっては、人間対人間の実際的な関係づくりに希薄さをもたらし、学修環境や学修意欲に新たな課題を産み出してもいます。これは昨年、本学会の災害支援対策委員会が行った看護学生への全国調査でも示されています。これらの看護学教育の課題は、本学会のミッションとして解決していくべき事柄と考えますが、それを具体化して取り組むには壁があることも確かです。
 また、本学会でも、学術集会は第30回(2020年)、第31回(2021年)共に、オンライン開催となりました。オンラインの学会には、遠隔からの参加や時間の融通性が出来るなど利点も多いことが分かりました。しかしながら、学会員同士の交流や、他の教育機関の人と話が出来るなどの触れ合いの関係づくりは出来ていません。
 さらに理事会運営も、この期になってから理事・監事全員で顔を合わせて会議をすることは、1度も出来ていません。確かにオンラインの会議で用件は網羅できていますが、先の学術集会時のネガティブさは、理事会運営にも同様な課題になっていると感じています。
 これらの課題をかかえてはいますが、本学会は何を優先的に考え、行動していくべきか、行動できるか、多様に考え、この1年半、出来ることから、実践してまいりました。例えば、会員の皆様へのメールアドレス登録のご協力の下、オンラインを活用して広く皆様に情報提供を広報することや資料提供。また、オンラインを利用した研修活動、さらに、オンラインジャーナルの具体化の検討等、続けてきております。これらは、いずれも、以前から本学会が大切にしてきた看護学教育や研究の質向上・質担保に向けた活動です。
 これらの変革的、かつ普遍的な活動が円滑に出来るために必要な組織的運営に向けて定款や規程、申し合わせ等の整備を地道に進めきたつもりです。前述した課題や壁を考えると、解決に向けて十分な活動とは必ずしもいえませんが、絶え間なく、考え続ける努力は重ねてまいりました。
 このように困難の多い状況下ですが、以前から懸案事項でした、学会の30周年記念事業の集大成も現在、完成に近づいており、皆様に1つの成果物としてお届けできることになると思います。
 本年は役員の改選となります。現理事は、あと、半年余りの時間に活動をさらに進めてまいります。
 会員の皆様、2022年も、どうぞ、よろしくお願い申し上げます。