理事長挨拶

理事長

大島 弓子

 2021年の年頭にあたり、日本看護学教育学会の理事長として、ご挨拶申し上げます。
 会員の皆様、2021年の新年を何処でどのように迎えられたでしょうか?医療現場での厳しい闘いの場で迎えられた方や、通常なら、家族や親しい方々と温かな時間を過ごすはずが出来なかった方も多くいらしたのではないでしょうか。この状況が世界規模で起こっていることは、多分、どの年代の人にとっても初めての経験で、日々の過ごし方、乗り越え方も手探りで新たに創り上げていくしかないと感じています。最近、「朝の来ない夜はない」、その言葉をよく耳にしますが、そうは言っても、夜の時間軸が長過ぎると感じています。
 看護学教育も、2020年新たな試練を体験してきました。教育のオンライン化は何とか乗り越えても、看護学という実践を伴う学修をどのように教育するか、質の担保は出来るか、常に挑戦の中に現在もあります。また、臨地における実習は医療現場の状況から中止せざるを得ない中、学内において、それと同等の教育にするような努力は、現在、教育現場でされてきていると思います。
 しかし、今年は、その挑戦の努力を評価し、挑戦があらたな教育内容・方法として妥当であるかを見極めていく、そのような質の担保の在り方も重要になると思っています。現在、より質の高い看護職が求められているからこそ、正確な知識・技術と判断力、そして看護の本質を大切にする看護職の育成を、この困難な状況でも育成することを不断に続けなければならないと感じています。このように、大変なことを、一人、あるいは一組織だけでやっていくのは難しいと思いますので、是非、本学会の活動が、その教育活動に寄与できればと強く願っています。
 2020年6月に新理事会が発足いたしましたが、世界的なCOVID-19感染パンデミックの中であり、理事・監事とも、オンラインによる会議以外では顔を合わせることが出来ないできています。このような中で、学術集会開催や、理事会運営、研修会の企画・運営を進めていくには、通常、対面で出来ていたこととは異なるコミュニケーションの持ち方で進めていく努力を重ねてきました。しかし、より一層、良い方法がないか等、これも挑戦が必要です。
 これらの一環で、オンライン化は是非とも進めなければならない現状にもなってきています。会員の皆様への情報提供にも、理事・監事、そして評議員の皆様、各委員会の会議、情報交換にも、オンラインを用いたコミュニケーションは必須となってきています。今年は、この苦難を乗り越える一環として、是非、このオンライン化を上手く活用できるようになればよいと考えています。
 本学会は30年余の歴史を持っています。2021年の苦難がいつ終息するか、現時点で見通しは立ちませんが、積み上げてきた本学会の活動基盤を、新たな振り幅へと変えるためのエネルギーとして活用し、この苦難を乗り越える学会活動にしていきたいと思います。
 今年1年、会員の皆様、一緒に頑張りましょう。どうぞよろしくお願い申し上げます。