看護学教育制度関連委員会

看護学の教育制度関連のデータベースの作成、看護学教育環境の改善にむけた活動、看護学教育に関連する政策についての情報提供などの取り組みを行っています。新型コロナ感染症禍においては、COVID-19 と看護学教育に関連する研究成果について「英語文献」「和文献」の検索結果を整理して文献リストを作成し、ホームページを通して会員に情報提供しました。これからの看護学教育の在り方について検討し、社会の変化に対応した活動を行っています。

看護学教育の定義(案)に対するパブリックコメントの提出意見と回答

看護師養成所におけるDX推進に向けた学習管理システム等の整備に関する要望書

【委員長(所属)】

グレッグ美鈴(名桜大学大学院 看護学研究科)

【委 員(所属)】

定廣 和香子(日本赤十字北海道看護大学), 奥野 信行(京都橘大学), 田上 晶子(近畿大学附属看護専門学校), 中尾 みさ子(慈恵柏看護専門学校), 檜山 明子(札幌市立大学), 斉藤 しのぶ(千葉大学大学院)

【2024年度活動報告】

1. 看護学教育制度関連データベースの更新
1)「保健師助産師看護師学校養成所指定規則に定められた教育内容の変遷」に2020年 第5次カリキュラム改正に関する内容を追加した。
2)「各省庁の報告書」に「2023年 看護師等の確保を促進するための措置に関する基本的な指針」を追加した。
3)看護学教育モデル・コア・カリキュラムについて、文部科学省に提出した理事会意見をウェブサイトに掲載した。

2.看護学教育に活用できる補助金等について会員への情報提供
第34 回学術集会において、公的機関等からの補助金や助成金を確保した経験をもつ教育機関の代表による体験を通して学び合う「交流集会」を開催した。
1)テーマ:公的助成金や民間企業助成金等を活用して看護教育を充実させよう!-大学・養成所の獲得事例に学ぶー
2)講師
・天理大学医療学部看護学科教授 山中政子先生
・RWFグループ 四国中央医療福祉総合学院  今田良子先生
・福島看護専門学校 学校長 大戸 和子先生
3)概要:公的助成金や民間企業等の競争的助成金を活用し、看護学教育の質の向上につなげるための方略について、補助金を獲得した大学や養成所で活動を担った方々のご協力を得て、事前準備や補助金に関する情報収集、申請時の工夫、採択後の教育活動における効果などについて情報提供をいただいた。約60名が参加し、活発な質疑応答や情報共有が行われた。

3.委員会名称の変更・統一とウェブサイト表記の修正
 委員会名称を「看護学教育制度関連委員会」に変更し、ウェブサイト上で表記にばらつきがあったため、統一して修正した。

4.新カリキュラムに関するパネルディスカッションの企画・準備
1)タイトル:「どうしてる? 新カリキュラム-実践、評価、そして未来へ-」
2)目的:新カリキュラムの導入に伴う各学校の取り組みと評価、さらに今後の課題や展望について、多角的な視点から議論を深める。このことにより、教育の質向上を目指す。
3)開催日:2025年8月5日(火)10:30~12:00
4)形式:ウェビナーによるオンライン開催(会員限定、参加無料、定員500名)
5)講演者:
 ・西田 好江(泉佐野泉南医師会看護専門学校 副学校長)
 ・岩本 里織(神戸市看護大学 教授)
 ・小山田 恭子(聖路加国際大学 教授)

【2023年度活動内容】

1.看護学教育制度関連情報の更新、ホームページでの共有

2.看護学教育環境の改善に活用可能な補助金等について会員への情報提供
1)第33回学術集会で「看護学教育を充実させるための文部科学省・厚生労働省からの補助金・助成金について知ろう」のテーマで「理事会企画」を開催。厚生労働省から看護課課長補佐 初村恵氏、文部科学省から看護教育専門官 渡邉美和氏を講師として、各省からの補助金・助成金および地域医療介護総合確保基金について、看護学教育で活用できる予算の種類と獲得方法、応募の時期、応募上の留意点、活用事例等について情報提供いただいた。両省からの補助金・助成金についての話は最初であり、参加者から高い評価を得た。
2) 昨年度の経験をふまえ、第34 回学術集会に向けて「公的助成金や民間企業助成金等を活用して看護教育を充実させよう!-大学・養成所の獲得事例に学ぶー」のテーマで交流集会を企画した。公的機関等からの補助金や助成金を確保した経験をもつ3校の教育機関の体験を通して、公的助成金等を活用することにより看護学教育環境の改善につなげていく方略について活発な意見交換を期待したい。

3. 看護師等養成所の教育環境の改善に向けての活動
1)厚生労働省医政局長あてに要望書を提出するための情報収集・文献検討・準備
DX推進に向けた看護学教育の環境整備は大学と比較すると看護師等養成所では不十分であるとの調査成果に基づき、要望書提出の準備をした。(2024年5月31日提出)
2) 厚生労働省看護課の看護教育担当者と面会・意見交換した。

4. COVID-19 と看護学教育に関連する研究成果の文献リスト作成と情報提供
1) 2020 年度~2022 年9 月までの【日本語文献】と【英語文献】の抄録を分析し、結果を、第33回学術集会の交流集会で参加者に情報提供した。
2) 2022年4 月~2023 年 3 月までに出版された文献を検索し、ホームページに掲載した。

【2022年度活動内容】

1. 看護学教育制度関連情報の更新、ホームページでの共有
1)看護学教育制度関連のデータベース
2)各省庁から出された看護学教育関連の各種報告
3)教育関連法規の改正
4)新型コロナ感染症ウイルスと看護学教育に関連する報告書等
5)その他、会員への情報提供として必要と思われる看護学教育に関連する情報

2. 看護学教育制度に関する会員への情報提供・啓蒙活動
1) 厚生労働省・文部科学省の看護教育担当者との連絡・調整・情報交換
2) 第33回学術集会において、厚生労働省・文部科学省からの補助金や助成金に関する情報について、「理事会企画」としてのプログラム開催に向けた準備

3. COVID-19と看護学教育に関連する【日本語文献】【英語文献】のリスト作成と情報提供
1) 新型コロナウイルス感染症影響下の看護学教育についての文献リストを会員へ紹介(2022年4月~2023年3月出版の文献検索っ結果をHPに掲載準備
2) 2020年度~2022年9月出版の【日本語文献】と【英語文献】の抄録を分析し、第33回学術集会の交流集会で情報提供準備